オリンピックでの「入賞」って何位まで?入賞すると何かもらえるの?
2021/08/07
2020(2021)東京オリンピックを見ていて疑問に思うこと
オリンピックでの「入賞」とは、具体的にどういう意味なんだろう?
オリンピックを見るたびにそう疑問に思っても、割とどうでもいいことなので詳しく調べはしない、という方は多いと思います。
でもテレビでオリンピック中継を見ていると、視聴者であるこちら側は日本代表選手がメダルを逃してがっかりしているのに、テレビ局の解説者やアナウンサーは「見事に5位入賞を果たしました!」などと言って盛り上がっていたりするので、ちょっとモヤモヤするんですよね。
この記事に辿り着いたみなさんは、今まさに「入賞」とはどういうことなのか気になっている真っ最中だと思います。
この機会に一度しっかり「入賞とは何なのか」ということを知って、正しい入賞の概念を持った状態で東京五輪や各種大会を思う存分楽しみましょう!
「入賞」というの言葉の意味
「入賞」という言葉の意味は、大辞林だと次のように書かれています。
スポーツ大会やコンクールなどで、賞をもらうことができる順位に入ることを「入賞」と言います。
原則的には、賞金でも賞品でも賞状でも栄誉でも、何か賞を受けることができる順位に入れば入賞となるのです。
ただそれだと、参加者全員に与えられる参加賞などがある場合に曖昧になってしまうので、きちんとした大きな大会では、大会規約に「~位までを入賞とする」というように、入賞についての規定があります。
大会やコンクールの規約で「10位までを入賞とする」となっていれば10位までに入れば、「100位までを入賞とする」となっていれば100位までに入れば、「入賞」となります。
どのような場合に入賞とするかは、大会規約による規定次第なのです。
では、オリンピックの場合は入賞はどのように規定されているのでしょうか。
オリンピックでの「入賞」とは?何位まで?
オリンピックの場合、オリンピック憲章で1位、2位、3位には順に金・銀・銅メダルと賞状、4位、5位、6位、7位、8位の選手には賞状が授与されることが定められています。
オリンピックでは、メダルをもらえるのも表彰式で表彰台に上がれるのも上位3位までなのであまりピンときませんが、オリンピックの規約ではしっかりと8位までを入賞とすることが定められており、入賞者には賞状も授与されるのです。
1位から3位まではメダルも授与されるので、テレビなどでも「メダリスト」としか呼ばれませんが、同時に入賞者でもあります。
金メダリストも銀メダリストも銅メダリストも「メダリスト」であり「入賞者」です。
オリンピックに関するニュースではよく、1~3位だと「メダル獲得!」、4~8位だと「入賞を果たした!」と報道されていますね。
逆に、4位で「惜しくもメダルならず」、9位や10位で「惜しくも入賞ならず」と報道されるのもよく聞くと思います。
オリンピックでの入賞は昔は6位まででしたが、冬季オリンピックは第14回サラエボ大会から、夏季オリンピックは第23回ロサンゼルス大会から8位までに変更されました。
現在のオリンピックでは個人でも団体でも、8位までが入賞となります。
これを知っていれば、もし応援している選手がメダル獲得圏内に入っていない場合でも、「8位入賞までならどうだろうか」という視点で東京オリンピックを楽しむことができるのではないでしょうか。