違い図書館

ランキングとまとめ一覧

ドラム式洗濯機は危険!?子供の閉じ込め事故を防ぐ方法

      2019/03/11


ドラム式洗濯機の中に子供が閉じ込められ、窒息して命を落とすという事件が、海外を含めこれまで何件も起こっています。

それでも、縦型洗濯機にはない機能を魅力的に感じ、縦型洗濯機ではなくドラム式洗濯機を選ぶ家庭は増えてきています。
実際に今この記事を読んでくださっている方の中にも、お子さんがいる家庭でドラム式洗濯機を設置している方、または購入しようと考えている方は多いと思います。

確かに、ドラム式洗濯機縦型洗濯機よりも新しく設計された製品ということもあって、便利な面がたくさんあります。
それに、子供の閉じ込め事故がニュースになるのは1年に1度あるかどうかという程度で、日本で毎年起こるお正月にお餅をのどに詰まらる事故よりも、はるかに事故が起こる確率は低いでしょう。

ですから、別にお子さんがいるからと言って無条件にドラム式洗濯機を避ける必要は無いでしょう。
子供が閉じ込められてしまうかもしれない」という不安心理や実際に事件が起こる危険性と、縦型洗濯機にはないドラム式洗濯機のメリットによる暮らしへの恩恵の、バランスの問題ということになります。

この記事では、

・ドラム式洗濯機のメリット・デメリット

・子供の閉じ込め事故はどうやって起きるのか

・子供の閉じ込め事故を防ぐ方法

・子供の閉じ込め事故を防ぐためのドラム式洗濯機の選び方

をご紹介しています。

まずは、ドラム式洗濯機のメリット・デメリットをご紹介します。
子供がいて事故のリスクがわずかにあっても、本当にドラム式洗濯機を購入する必要があるのかを確認してみてください。


ドラム式洗濯機のメリット・デメリット

ドラム式洗濯機のメリット

扉が横向きについているので、開閉がしやすく、洗濯物の出し入れが簡単

これはドラム式洗濯機のとても大きなメリットです。

縦型洗濯機だと濡れて重くなった洗濯物をいったん上に引き上げなければならないので、余計に力を使わなければなりません。
対してドラム式洗濯機は、布団や毛布やシーツなどの大きくて重いものでも、ドラム式洗濯機の前にカゴを置いて横に引っ張ればいいだけなので、力のない人でも楽に洗濯ができます。
投入口も大きい製品が多いです。

このメリットが目当てで、ドラム式洗濯機にしようとしている方も大勢いらっしゃると思います。
特にご高齢の方と同居している場合などは、身体の負担が少ないことは生活の大きな助けとなるでしょう。

水道代・電気代の節約になる

ドラム式洗濯機はほとんどの機種で縦型洗濯機よりも、洗濯時の使用水量が大幅に少なく、水道代の節約になります
電気代は洗濯時には大して差はありませんが、乾燥機能を使うと、ドラム式の方が縦型よりも大幅に電気代が安くなります

洗濯は一生涯ほぼ毎日行うものですから、水道代・電気代の節約になるというメリットは洗濯機選びに大きく関わってくると思います。

乾燥機能が優秀

これはドラム式洗濯機の一番のメリットと言ってもいいかもしれません。

縦型洗濯機にも乾燥機能が付いているものはありますが、上記のように電気代も比較的高いうえに、あまりよく乾きません。
縦型洗濯機だと、積み重なった洗濯物の上から乾かさなければならないので、底の方にたまっているものが乾きにくくなってしまうのは当然のことです。

対してドラム式洗濯機では、中身が常に回転して、洗濯物同士が密集することなく乾かせるので、ほぼ完ぺきに洗濯物が乾きます。

乾燥機能を利用したいと考える方は、子供の閉じ込め事故に気を付けながら、ドラム式洗濯機を選ぶ価値は十二分にあるでしょう

洗濯物が傷んだりシワになりにくい

縦型洗濯機は洗濯物同士がこすれ合うことで汚れが落ちる仕組みです。
繊維同士が摩擦しあうので、当然傷みが生じます。
また、そういう仕組みなので洗濯物同士が密集して、くしゃくしゃになってシワができやすくなります。

対してドラム式洗濯機では、コインランドリーの大型ドラム式乾燥機を見たことがある方はイメージが付きやすいと思いますが、中身が回転して、洗濯物を上方から落として叩きつけることで汚れを落とします。
洗濯物が分散しやすいので、摩擦による傷みが比較的少なく、シワもできにくいのが特徴です。

音が静かなものが多い

洗濯機は騒音が気になる家電ですが、縦型よりもドラム式の方が騒音が平均的に小さくなっています
ただし、機種によっては振動や騒音が縦型洗濯機よりもひどいドラム式洗濯機もありますので、きちんとカタログなどをお読みになって、騒音について確認してから購入するようにしましょう。

洗濯機の上のスペースを活用することができる

ドラム式洗濯機は投入口が横についているので、洗濯機の上のスペースにラックを設置できるなど、上部のスペースを有効活用しやすいデザインが多くなっています。

洗濯物置き場はいろいろとごちゃごちゃしがちな場所なので、少しでもスペースが増えるのは素晴らしいメリットです。

ドラム式洗濯機のデメリット

価格が比較的高い

ドラム式は比較的新しくできた製品のため、普及が進んだ縦型洗濯機よりも価格競争が進んでいません。
また、乾燥機能に優れるなど、最新の機能を盛り込んだモデルが多くなっています。

そのため、似たような性能の縦型洗濯機と比較すると、価格が最低でも数万円は高いものが多いようです。
ただし、洗濯機は最低でも5年~10年間は使い続けるものなので、使用日数を考えれば価格差はそれほどでもないと考えることもできます。

製品のサイズが大きく、重量が重い

ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べて、大きく、重いものがほとんどです。
一人では移動させたりできません。

特にサイズの問題は暮らしに大きく影響してきます。
ワンルームの賃貸マンションなどだと、縦型洗濯機を置くことを想定したスペースしかなく、ドラム式洗濯機が欲しくても、設置が不可能であることも多々あります。
扉をちゃんと開くことができるかということも考慮に入れてください。
また、玄関から設置スペースまで製品を搬入できるかどうかも問題となります。

ドラム式洗濯機を購入する際は、必ずメジャーなどで設置スペースを測り、店員さんやメーカーのカスタマーサポートに、サイズに関してよく相談して決めるようにしましょう。

わずかながら子供の閉じ込め事故の危険性がある

当記事のメインテーマの一つでもあるデメリットです。
ドラム式洗濯機に子供が閉じ込められる事件が、確率としてはわずかでありながらも、世界中で発生しています。
閉じ込め事故を防止する方法なども後述させていただいていますので、一度お読みいただいて、安全に使用するようにしてください。

汚れの落ちが比較的悪い

既に書いた通り、ドラム式は洗濯槽を回転させて洗濯物を落下させ、下に叩きつけることで汚れを落とします。
洗濯物同士をこすり合わせる縦型洗濯機と比較すると、汚れの落ちが悪いという検証結果が数多く挙げられています。
ですが、日常の普通の洗濯でその差を感じられるほどではありません。

洗濯が遅い

ドラム式洗濯機は少ない水で洗う方式のため、縦型と比較して洗濯の時間が長い機種が多くなっています。
ただ、洗濯機は洗濯物を投入すればスイッチを押してただ待っているだけなので、数十分の違いであれば気になることもほとんどないでしょう。

洗濯物の追加投入ができない機種がある

ドラム式洗濯機は横に投入口があり、洗濯中にあけると泡や水が出てきてしまう恐れがあるため、洗濯物の追加投入ができない機種がたくさんあります。
もちろん、追加投入ができる機種もあるので、ドラム型を購入する際には、追加投入の可否をカタログできちんと確認するようにしましょう。

メンテナンスに縦型よりも時間がかかる

ドラム式洗濯機はほこりがたまりやすいため、フィルターや洗濯槽の掃除に、縦型洗濯機よりも時間がかかります。
そこまで頻繁に掃除する必要はありませんし、正直なところメンテナンスなしでも洗濯は普通にできます。
ただし、長く故障なしで使うためには、お手入れに少し時間をかける必要があることは、知っておいて損はないでしょう。

故障率が高い?

統計はありませんが、縦型洗濯機と比較して新しく登場した製品だからなのか、短い期間での故障の報告が縦型洗濯機よりも多くなっているように感じます。
と言っても数年での話ではなく5年単位での話です。
機種やメーカーによっても信頼性が変わると思いますので、その製品の口コミをよく読んでから購入しましょう。

子供の閉じ込め事故はどうやって起きるのか

ドラム式洗濯機のメリット・デメリットを読んでいただいて、「やっぱりドラム式って魅力的だなぁ」と感じられた方も多いと思います。

そこでやはり気になるのが、命にかかわるデメリットである、

子供の閉じ込め事故の危険性がある

ということだと思います。

子供の閉じ込め事故がどうやって発生しているのかを把握しその対策さえ行えば、元々交通事故の確率なんかよりもよっぽど低いわずかな閉じ込め事故の確率を、さらに低くすることができます。

では、ドラム式洗濯機での子供の閉じ込め事故はどのようにして起こるのでしょうか?

ニュースなどで報じられていた情報によると、「ドラム式洗濯機での子供の閉じ込め事故は、洗濯物やキラキラ光沢のある洗濯機内への好奇心から洗濯機の中に入った後、扉が何かの拍子で不意に閉まってしまい、中から開けられないことで起こる」とのことです。

以下の閉じ込め事故に関する動画を見ていただけると分かりやすいかと思います。

ずっと「どうやって扉が閉まっちゃうんだろう?」と疑問に思っていた方も多いと思います。
動画の例では何と、扉を引いて閉めるのではなく、扉を逆に強く押すことで扉が反動で戻ってきて、その結果扉が閉まっています。

これは実に子供がやってしまいそうなケースに思えます。
小さな子供なら中に入ってもわざわざ扉を引いて閉めてしまうことはなさそうですが、扉を強く押してしまう場合なら大いに考えられます。

小さなお子さんのいらっしゃる家庭でドラム式洗濯機の購入を考えている方は、こういった意外な可能性を頭に入れて設置する必要がありそうです。

ではこれらを踏まえて、ドラム式洗濯機での子供の閉じ込め事故を防ぐにはどうすれば良いのかをわかりやすく説明したいと思います。

子供の閉じ込め事故を防ぐ方法

閉じ込め事故を防ぐには、以下の2点が重要です。

子供への教育

子供に閉じ込め事故の危険性がある事を伝えます。
とは言っても、口で説明しても理解ができないくらいの年齢のお子さんをお持ちの方も多いと思います。

そういう場合には、両親が見ている時でも洗濯機置き場に普段から近寄らせないようにすることで、目を離した隙に自発的に洗濯機置き場へ行ってしまうことを予防することができます。

子供は洗濯物やキラキラ光沢のある洗濯機の内部に好奇心を持ってしまうものなので、それをなるべく見せない、近寄らせないことが大切です。
洗濯機置き場への扉も閉めておく習慣をつけましょう。

閉じ込め事故が起きにくいドラム式洗濯機を選ぶ

いくら教育をしようとも、論理的に理解のできない小さな子供は、大人の意志に反する行動をしてしまうものです。
長い子育て生活の中で、少し目を離した隙に勝手にどこかに行ってしまうのを、完全に防ぐことはできません。

そこで重要になるのが、事故の起きにくいドラム式洗濯機を選ぶことです。
先ほど見ていただいた動画では、扉が軽い力で動いてしまうため、扉を押すだけで閉まってしまう洗濯機の例が出ていました。

ああいった閉じ込めの危険性が高い洗濯機を避けることで、閉じ込め事故の確率を大幅に減少させることができるでしょう。

では最後に、子供の閉じ込め事故を防ぐためのドラム式洗濯機の選び方をご紹介したいと思います。

子供の閉じ込め事故を防ぐためのドラム式洗濯機の選び方

以下のポイントを押さえてドラム式洗濯機を選べば、子供の閉じ込め事故の確率を減少させることができます。

・チャイルドロックが付いている

・軽すぎる力では扉が閉まらないようになっている

・扉を開ける方向に押したときに反動で戻ってこない

・内側からも開けられるような構造になっている(必須!)

・扉を開けっぱなしにしていなくても、内部を乾燥させる機能が付いている

・小さな子供が入れない高さに扉が付いている

・洗濯物投入口が子供が入りにくい構造になっている

小さなお子さんが自分でできることなど限られていますから、大人側がきちんと対策を練って、悲惨な事故が起こらないように努めましょう。
 

以上、ドラム式洗濯機子供閉じ込め事故に関するまとめでした。

個人的には、子供が小さなうちは激安で機能十分な縦型洗濯機を設置しておいて、少し子供が大きくなって閉じ込めの心配がなくなってから念願のドラム式に買い替えるのもアリだと思っています。

豆知識ですが、アマゾンベストセラーランキングは、良い洗濯機選びに非常に参考になります。
多くの人が買っているものはレビューもたくさんありますし、コスパに優れた製品が多いので、ぜひ一度チェックしてみてください。

ちなみに当記事執筆時点のランキング一位は以下の激安洗濯機です。

アマゾンではドラム式洗濯機のジャンルでも低価格競争が繰り広げられていますし、個々の製品のレビューも多く、とても参考になります。

みなさんが不安や不満の無い最適な洗濯機を選ぶことができるよう、応援しています。