Jアラートが鳴ったらどうすればいいのか。ミサイルが着弾するまでの4分間でできること

   

今回の北朝鮮のミサイル発射では、Jアラート(全国瞬時警報システム)が発令されました。

Jアラートの警報画面を今回初めて見た人が多かったと思いますが、過去に北朝鮮のミサイルが沖縄上空を通過したときに2度発令されたことがあり、今回で3度目のJアラートの発動となりました。
ただし、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、長野といった、複数の都道府県に渡って広域にJアラートが発動されたのは今回が初めてです。

さて、今回の件に関して議論されているのが、「Jアラートが発動してから北朝鮮のミサイルが日本上空を通過するまでに4分間しか時間がなかった」ということです。

「4分間じゃなにもでけへんやんけ、ワレ!」
と思う方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、本気でミサイル着弾に備える意識さえあれば、4分間も確保できれば十分に生存確率を高める対処を取ることができます。
緊急地震速報のおかげで得られるわずか10秒の間でも、防御姿勢をとったり、ドアを開けて避難経路を確保したり、落下物の危険がない場所に移動したりと、様々な行動ができるのですから、色々と改善の余地はあるにしても、多くの人にとってはこの4分間は大きな助けとなります。
もちろん自分のいる場所が、運悪く核爆弾の爆心地になってしまえば無意味かもしれませんが、それ以外の場所では、この4分間でできる対処法で命が助かるかもしれないのです。

では、Jアラートが発令されてからの4分間でできることを、具体的かつ簡潔に書いていきたいと思います。
以下の中から、状況に応じて最適な行動をとってください。

地下に避難する

核シェルターなどの専用の避難施設を除けば、地下は最強の避難場所です。
爆心地にかなり近くても、ビルの地下階や地下鉄の駅や地下街に避難できれば助かる確率は大幅に上がりますし、核爆発による放射線被ばくも減少させることができます。
戦争中に防空壕が地下に造られるのも納得です。

遮蔽物に囲まれている場所に避難する

4分以内に地下に避難できる状況にある人は少ないと思いますが、コンクリートなどの質量の大きい遮蔽物に囲まれた場所に避難するだけでも、爆熱風によるダメージを避け、生存率を大幅に高めることができます。
なるべく多くの、なるべく質量の大きい物質に囲まれた場所に避難することが重要です。
放射線被ばくも大幅に抑えることができます。

自宅にいた場合には、お風呂場が最適な避難場所となるお宅が多いと思います。
家の真ん中に位置し、外部からお風呂場までに壁などの多くの遮蔽物が存在する場合が多いためです。
また、浴槽はかなり頑丈に作られているため、浴槽の中に入るとさらに安全性が増します。
浴槽に水がたまっていれば、核爆発であっても、放射性降下物による汚染濃度が十分に減衰するまで待機することも可能です。

外出先にいた場合でも、単純に頑丈そうな建物の屋内に避難することで、死亡リスクを大きく減らすことができます。

地面に伏せて、頭を守る

周りに地下もなく、建物もない場合には、とにかく地面に伏せて頭を守り、防御姿勢を取りましょう。
「いや、そんくらいじゃなんも変わらんやろ」
と思うかもしれませんが、これをするかしないかで生きるか死ぬかが決まるという場所に、ミサイル着弾時にたまたま存在する人も何人かはいるはずです。
この防御姿勢のとり方を、心の隅に留めておいてください。
 

今回の北朝鮮のミサイル発射およびJアラート発令騒動を経験して思うことは、
「今のままのシステムや意識では、自分も含めて多くの人がテレビやスマホにかじりついたまま動かず、Jアラートが鳴ったところで何の対処も取らずに爆死しそうだなぁ」
ということです。

4分間の猶予を与えてくれるだけで素晴らしいシステムですし、技術的な限界があるのは仕方がないことだと思うのですが、Jアラートを実際に体験してみて、「ミサイルの数とかおおよその現在地とか着弾予想地点とか着弾予想時刻とか分かったりしないのかな?」と少しだけ思ってしまいました。
まぁあまり詳細に報じても予測が外れた場合に被害が大きくなりそうなのでアレですが。

東日本大震災の時の津波被害でもそうでしたが、災害に対する一人一人の意識が、被害の大小を大きく左右します。
地震の時と同じように、まずはJアラートが鳴った際にはどうしたらいいのかを国民全員が把握し、「ほんの10分程度なんだから身を守るためにちゃんと避難しよう」という意識を持つことが大切だと思います。

北朝鮮がミサイルを撃たないようにできれば、それが一番いいんですけどね。